確定申告用の経費集計Excelのひな形を、AIに作ってもらった(あえて自動化しなかったところも)
2026-10-09
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1. 経費の集計表を、AIに作ってもらった
2026年9月、確定申告で使うような経費の集計表を、ひな形としてAI(Claude)に作ってもらいました。Excelです。中に入っているのは見本の行だけ。
領収書の内容を1件ずつ入れていくと勘定科目ごとに合計が出る、という仕組み自体は単純ですが、関数を自分で組むとなると、どの科目をどんな順番で並べるかから考える必要があります。その部分をAIに任せました。
この記事では、できあがった表の中身と、表に書かれていた「あえて自動化しなかったこと」を紹介します。
2. シートは4枚
順番に見ていきます。最初が「使い方」、次に売上を入れる「入力_売上」、経費を入れる「入力_経費」、最後に合計が出る「集計」。入力のシートには見本の行が1件ずつ入っていて、「上の例は削除してOK」と書いてありました。
経費の勘定科目はプルダウンから選ぶ形で、通信費や消耗品費のように手で打つと表記がぶれやすいところを、一覧から選ぶだけにしてあります。
3. 集計は、e-Taxの画面と同じ並び
特徴的なのは「集計」シート。
科目の並びと名前が、e-Taxの「収支内訳書」や「青色申告決算書」の入力欄と同じになっていて、横の列には「e-Taxでの入力欄名」まで書いてあります。集計の数字を見ながら、e-Taxの画面に同じ順番で写していけばいい、という作りです。迷う場所が減ります。
物販をしない人向けには、仕入や棚卸の欄に「物販がない場合は0のまま」という補足も付いていました。
4. あえて自動化しなかったこと
「使い方」シートには、できないことが理由つきで書かれていました。2つです。
ひとつは、e-Taxの画面への自動入力や自動送信。e-Taxはマイナンバーカードなどで本人を確かめる仕組みで、外のツールから自動で操作すると利用規約の面で心配があること、税の申告は入力ミスがそのまま実害になること、の2つが理由として挙げられています。
もうひとつは青色申告特別控除の要件の判定や複式簿記の仕訳で、こちらは会計ソフトの利用を検討してください、と案内が書いてありました。
全部をAIに任せるのではなく、間違えると困るところは人が入力し、人が送る。表はその手前の集計を手伝うだけ。この線引きが表の中に書いてある点は、AIに何かを作ってもらうときの参考になります。
5. それでも確かめるのは自分
最後は人の目。「使い方」シートの最後には「数字はすべて自分で入力・確認してください」「申告内容の正確性を保証するものではありません」という注意も入っています。
AIも間違えます。AIが作った表でも、関数の範囲がずれていないか、科目の分け方が自分の場合に合っているかは、自分で見る必要があります。書類の保存期間や控除の条件のように、税のルールに関わることは、国税庁のサイトや税務署で確かめてください。
6. 薬局の事務に置きかえると
今回は確定申告の表でしたが、やったことは「入力する欄と、集計する欄を分けた表を作る」ことです。形はどこでも同じ。
薬局でいえば、備品の購入記録や、毎月の数字の集計表が近いと思います。項目をプルダウンにする、集計シートを提出先の書式と同じ並びにする、といった工夫はそのまま使えます。ただし患者さんの情報が入る表は、AIに中身を渡す前に職場の決まりを確認してください。
7. AIへの頼み方を順番に学ぶなら
表を作ってもらうとき、何を頼み、何を頼まないかで、できあがるものは大きく変わります。私は試しながら覚えてきましたが、順番に学びたい人向けの講座もあります。
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8. まとめ
経費の集計表は、AIに頼めば4枚のシートでできあがりました。e-Taxと同じ並びの集計、プルダウンの科目、そして「自動化しないこと」の線引きまで。
集計はAI、申告は自分。自分で確かめて自分で出すという分け方を守っておけば、AIに任せる不安も小さくできます。